ご報告が遅れましたが、
3回生の課題 「 オマージュ(hommage) 」 の作品をご紹介します。
(尊敬する作家、もしくは尊敬する作品に影響を受けて、似たような作品を制作すること。)
↑船越桂さんのオマージュ。
彼女は船越桂さんの胸像の 『 眼 』 に注目しました。
その『 眼 』は目の前にあるものではなく、
その向こうの何かを、あるいは時間を見ているように感じた。
と、話す彼女。↓
彫刻は目に見えない何かを表現できると知り、
この船越桂さんの胸像が、彼女が彫刻を始める
きっかけとなったのだそうです。
続いて、
フランスの作家、クリスチャン・ボルタンスキーの
オマージュ。↓
積み上げられた黒い箱の中に、ロウソクの火が灯され、
録音されたたき火の音が流れています。
ボルタンスキーがテーマにしている 「 生と死 」 の問題から、
全ての人に共通する 『 人間の本能 』 について考えました。
ロウソクやたき火の音を使用したのは、
火を見ると落ち着くという人間の本能から。
最後に、
留学生の彼女は滞在期間が短い為、
テーマに沿わずに作品を発表します。
↓こちらは映像作品。
2000年後の森で、ある人が偶然
カプセルトイ(ガシャポン)を見つける…
という内容。
2000年後の世界には、
現在の日本の「 Kawaii 文化 」は廃れているのではないか、
と考えた彼女。
カプセルトイ(ガシャポン)のように
プラスチックで作られたものはなくなっていて、
それを見つけた2000年後の人たちは、
何かの宗教に使われたものだと思うのではないか。
そして、
↓こちらが 『 カワイイ宗教 』。
↓吊られたビニール傘。
中を覗くと…
ぬいぐるみ、フィギュア等、
カラフルな日本の 『 カワイイ 』 ものたちが、
包まれていました。
ナミキ