昨日は2回生のテラコッタ授業の窯出しと合評会が行われました。
今年の授業では、野焼きも行われていました。
窯に入れることができない、2メートルを超える作品が出来上がったのでこの授業初の野焼きをしてみることに。
作品をぐるりと囲むように煉瓦を積み上げて窯を作り、できた隙間を粘土で埋めていきます。
学生と教員の2人がかりで窯が完成、次は火入れに移ります。
燃料には木彫をしていた学生が出した木屑を使います。
時々小さい「ポンッ」という音が聞こえてきて、窯を崩すまでドキドキです。
そして、電気釜へ入れた作品の窯出しです。
こちらは作品が割れた学生もいましたが、大きな問題はなく無事窯出しができました。
白土で作ったものがグレートーンに変化して焼きあがるという面白いことも起きました。
粘土で作った筒の中に入れて窯で焼き上げると温度変化の違いと酸欠状態により、白土が黒からグレーのグラデーションが出来上がるという面白い発見がありました。
そして合評会です。
1人づつ制作意図を話しディスカッションをしていきます。
シンプルに考えて制作した学生もいれば、難しく考えて制作した学生もいて様々でした。
さて、野焼きをした作品はどうなったかというと・・・
窯の中で割れて粉々になってしまいました。
なかなか2メートルも超える作品をうまく焼き上げることは難しいそうです。
まず成功することはないそうです。
しかし、今回野焼きに挑戦してみた学生は気落ちすることはなく、作品は粉々になってしまったものの別の何かへ変化させられないかと前向きです。
皆で近寄って破片を一つ一つ見ていきます。
溶けて破片同士がくっついているものがいくつかあって、破片の山を皆でかき分けて探すのは宝探しのようです。
今日から2回生は前期最後の課題で、木彫の授業へ移ります。
引き続き頑張って欲しいですね。
ノジマ