2014年12月3日水曜日

進級展に向けて合評会

12月に入りました。学内の紅葉も綺麗です。



報告が遅くなりましたが、
2週に渡って行われました、3回生の合評会をご紹介します。

(少し長い記事になりましたが、お付き合い下さい!)




○● カワイイ & グロテスク ●○



↑ カラフルなウサギとクマ。
ぬいぐるみの表面をワックスで覆っています。




そこへ直接、鑑賞者が火を着けていきます。




だんだん炎が広がり、ウサギとクマの姿がドロドロと溶け始めました。

「カワイイ」 という感覚は何か? と、考えた作者。
可愛いものが、焼けてドロドロと流れ落ちる―。
その可愛さとグロテスクさの対比が見たかったと話してくれました。



(↑燃え残った灰)

「ワックスの流れが血のように見え、生贄や呪術など宗教的なことを連想させる。」
と、留学生のMichael。
私たち日本人から見れば、火葬も連想されます。


○● 目!? ●○



↑こちらに向いている大きな目。
「作らなきゃ!」 という強迫観念から、
誰かに見られているような気がしたと話す彼女。

(制作に真剣に向き合うと、時に苦しい思いをすることもあります。
もう少し肩の力を抜いて、制作に乗っていけるといいね。)




●○ 対ゴキブリ用のおもちゃ ○●



「おもちゃの中には、怪獣を倒す遊びを行うものがある。
そして身近なもので退治されてしまうものと言えば、…ゴキブリ。」



(↑こちらのおもちゃ、目が光り、扇子でできた羽部分が動きます。)


「弱者が強者を倒す、汚いものが美しいものに変えられる―。
そんな価値観がひっくり返されるようなものを作りたい。」と話す彼です。↓




「基本的人権」や、「全ての命は皆平等」とうたわれる中で、
ゴキブリは殺すものとして見なしている。
良い人ぶっている人が、実は恐ろしいことを平気でしている。

それが当たり前のようになっている世の中に対し、
彼の怒りが込められた作品です。




●○ 色気 ≒ 魔性の女 ○●



女性の口元に色気を感じるという彼女。↑
木の素材が持つ滑らかさが人肌に近いと感じ、木彫で表現しました。




↑真っ赤な唇に大きな割れ目が…。
これは偶然入ったものだそうで、だけどこのヒビによって、より意味深に…。
「魔性の女のよう」という意見も。




●○ 小さな街 ○● 



↑ 基盤をよ〜く見ると、・・・あ!!
部品の一つ一つに「HOTEL」の文字や小さい窓が描かれています。
街路樹や車まで。細かい!!




こうして覗き込むと、航空写真を見ているようです。





●○ 目玉焼き ○●

大量の目玉焼きが壁に貼り付けられました。↓



(画像ではわかりにくいですが、)
左上の大きな目玉焼きの黄身が光っています。
食べ物に関心を持ち、「欲しいと思うものを作る。」と話す作者。
「家のトイレに飾りたい!」と語っていました。



●○ 身近な素材で… ○●


壁に星形模様が浮かんでいます。
これは…?




↑ あっ!カップラーメンの容器!


こういったチープな素材から、
過剰なくらいの構造体が出てくるとまた面白くなりそうです。





●○ 鉄 ○●

↓コンセプトの面で、悩んでいるという彼ですが、



作品には、「物質感」や「映り込み」、「歪み」など、
様々な要素が潜んでいました。そこからまだまだ可能性が広がりそう。




今回の課題にはこれまで与えられてきたような「テーマ」はありません。
各自が今までの課題で得た興味や関心、
積み重ねてきた「これだ!」という感覚を、それぞれ作品にしています。

その分、色々と悩んだ学生も多かったのでは?と思われます。

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留学生も今回の合評に参加しました。
こちらも作品をご紹介します。↓





Michaelの作品です。↓
学内に流れる川。苔で覆われた壁面に描かれています。

イギリスの大学でも、Michaelはこういった「川」など、
とてもユニークな場所で作品展示を行っていました。






厳重な金網の蓋がされているこの川。
鑑賞者が直接川の中に入って作品を眺めるという、
このシチュエーションもとても興味深いです。






続いて、
鏡や透明フィルム、遮光ミラーなど、様々なものを

スクリーンにし、そこへイメージを投影するという
作品制作を行うNaomiです。↓




日本では屏風などのスクリーンや、
都市にある大型ビジョンのスクリーンなどに
興味があると話していました。




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今回で今村先生・西山先生の授業が終わる3回生。
次回から内田先生・西先生・吉野先生にバトンタッチされます。

そして、いよいよ進級制作展です!!
初めての学外での展示。
今までとは違い、多くの人の反応を得られる機会となります。




(↑ 槍ヶ岳に登った際のトレッキングシューズ。)



さあ、ますます頑張らなければ!!3回生!
「進級展、楽しみにしているよ!!」




ナミキ





2014年11月20日木曜日

「 マケット展 」 合評会

先日、卒業制作マケット展の合評会が行われました。




そもそも、マケットって何でしょう・・・?

□■ マケット ■□






 ↑マケットとは、実物の作品制作に入る前に
 試作として作られる模型のことです。



この展覧会では、マケットというよりもエスキースに近い感覚で作品を展示しています。
(必ずしも全ての作品が、この姿のままサイズが大きくなるという訳ではありません。)


 
 




素材は何なのか、実現できるのか、




学生の語るコンセプトに耳を傾けながら、もっといい表現方法はないか、
マケットを前に話し合いが行われます。






時には長い沈黙が続くことも...


この時の緊張感は、すさまじいです。





この合評会をきっかけに、
卒業制作作品がマケットとがらりと変わる学生も少なくありません。




マケット展は23日(日)まで春秋館ギャラリーの1Fで開催されています。
ぜひ、ご覧ください。





ナミキ






2014年11月19日水曜日

「セルロイドの花びら」

4回生、唄ひかるさんの個展のお知らせです。


http://maigobook.tumblr.com/


「 セルロイドの花びら 」
スズランピアノ 小さな個展
 
2014年12月6日(土)~14日(日)
13時~21時 火曜定休
 
「 すずらん好みの音楽鑑賞会 」
12月7日(日)15時より(15時15分開演)
お茶とクッキーつき 千円
定員11名 要予約(喫茶「迷子」まで)
 
 
〒606-8405
京都市左京区浄土寺上南田町36 GOSPEL 1F
 
TEL:075-771-4434
 



唄さんは スズランピアノ という名前で、
文化人形、アクセサリーなどの販売をしています。


ぜひ、お立ち寄りください。

2014年11月17日月曜日

ブロンズ 「 最古の記憶 」展 のお知らせ

先週までブロンズの仕上げ作業をしていた1回生。





いよいよ今日から始まる展覧会 「 最古の記憶 」 の搬入・設置です。





毎年この展覧会では、搬入、設置、ライティング、キャプション・フライヤーの作成等、
展覧会に必要なことを、1回生が全て自分たちで行います。


↓今年のフライヤーのデザインは3パターンです。












「 最古の記憶 」
立体造形コース 1回生 ブロンズ展
 
2014年11月17日(月)~11月28日(金)
 
Gallery Dead Space ギャラリー デッドスペース 
(大学内・対峰館・立体造形コース大学院研究室前)
 
 
tel: 075-702-5286
(立体造形研究室)



1回生18名に加え、留学生2人も展示しています。
今年も力作が揃いましたので、ぜひお立ち寄りください。




ナミキ



2014年11月12日水曜日

3・4回生実習室(7-12)から

後期から実習室が変わりました。
工房制が一部解体され、各回生別の作業スペースになっています。





本日は3・4回生合同のスタジオ、「7-12」での制作風景をご紹介します。





↑こちらは4回生。
麻布を大きな針と糸でザクザクと縫って繋ぎます。






実はこの布、 血糊 で染められていて、実際の血液のイメージに近づけるため、
さらに 鉄粉 が擦り込まれています。




↑5分の1サイズのマケット(模型)。
4回生は、来週から 卒業制作のマケット展 です。




↑ 「 コシアブラ 」 の木。
 
(立体工房の裏の山から採取してきました。)

こちらも4回生が制作中です。


この 茶色の樹皮 を剥ぐと、


中身はこんなにも真っ白。






彼女が制作しているのは、東北地方で彼岸の際に墓前に供えられる花。
「 けずり花 」というものです。





花が咲かない時期に東北地方では、この「 けずり花 」を削ってお供えをするそうです。

故人の為に、一つ一つ木を削ってお花にするという行為。
この風習そのものがとても心温まります。






↓続いて、3回生です。


↑たくさんの「 目玉焼き 」。
 
(何だか、椅子がフライパンに見えてきたなぁ...)


焦げ付いたものや、半熟のもの、少し生のものなど、
焼き加減のバリエーションも豊富です。


卵アレルギーだった彼女ですが、最近はアレルギーを体が克服してくれたようで、

目玉焼きをよく食べているのだそう。







目玉焼き特有の「つや」が出ない...と、苦戦しながらも、
実験を繰り返して、ベストな目玉焼きを目指し奮闘中でした。



↓目が合うと、思わずキュン♥となる動物たちです。





どれも、手のひらサイズ。




作業スペースの奥にはまだまだ、たくさんの動物たちが隠れていました。





↓女性の頭像。



続けて、さらにもう1体作り始めます。




最終的な仕上げをどうしようかな~...と少し悩みながらも、
「次の合評まで、目指せ5体!」と気合い十分の彼女です。




↓最後に、机に向かってエスキースを描く学生をご紹介。
ちょっと覗かせてもらいました。




渋々見せてくれたエスキース、
「制作途中の作品の話はあまりしたくない。」 と話す彼です。

(うんうん、その気持ちよくわかるよ。)






「 害虫駆除のためのロボット 」 とだけお伝えしておきます。





4回生は17日(月)から、 「 卒業制作マケット展 」、
3回生は24日(月)に 合評会 が待っています。








ナミキ