先週行われた、1回生 「 基礎デザイン 」 の授業をご紹介します。
春秋館のしんと静まり返った教室内に、
シャカシャカシャカ…と響く音。
ボールペンと画用紙が擦れる音です。
1回生、初めての課題は、『 紙 と ペン 』 です。
ボールペン1本 の インク を全て使い切るまで
ひたすら画用紙に描くという、集中力と根気を要する課題。
どのタイミングでインクが無くなるのかわからないスリル感と
同時に、なかなか減らないもどかしさがあるようです。
机に向かってひたすら手を動かす1回生たち。
時々顔を上げて伸びをする仕草が印象的でした。
インクを使い切った学生からは 「終わった!!」 という、
喜びの声が上がっていたそうです。
** 合評会 **
それぞれ、この課題に取り組んでの感想や、
描いたものに対しての考え・思いを伝えていきます。
インクの減りが遅いと感じる学生が多かったようで、
「明るく描きたかった画面が暗くなってしまった。」
という声もありました。
描きたいイメージが既に頭の中で出来上がっていたとしても、
ボールペンのインクの量に縛られ、意図していなかった画面になっていく。
そんな 「 ズレ 」 も、今までにない感覚で
面白かったのではないでしょうか。
まだまだスタートしたばかりの1回生、
これから、どのような作品を見せてくれるのか楽しみです。
ナミキ