先週の合評会では各自が任意に集めた もの について、
話し合いが行われました。
そして今週の合評では、その話し合いで得た感覚を基に
形にしたものを提示します。
今回、とてもユニークな発想の作品が目立ちました。
いくつかご紹介します。
7号館のガラス戸に貼り付けられているもの、
一体何でしょう?
タバコ の吸い殻。
ガラス戸の両面から押し付けられていて、
窓の向こうの景色と重なり不思議な光景。
「 一度使用したタバコを、何とかして
もう一度再生できないか、という
よこしまな気持ちから集め始めた 」と、語る作者。
けれども本人は喫煙はしていないそうです。
↓少し怪しげでチープな機械たち。
冷蔵庫の中で枯れる タンポポ 。ヘッドホンと接続された トマト 。
そして同じくヘッドホンに接続された 人形 。
さらに骨格標本まで並べられ、科学の実験室のようです。
ヘッドホンを耳に当てると、トマトと人形の声がそれぞれ聞こえてきます。
↑ トマトからの 「食べないで~。」 の声に、
つい笑ってしまいます。
↓お鍋の中の 髪の毛 。
その髪の毛から出汁をとり、 (…少し、嫌な予感。)
さらに味噌で美味しく味付けをして… (…やっぱり、嫌な予感。)
実はこの 髪の毛 、彼女が 美女 たちからもらって集めたものです。
周囲の反応はお構いなしで、 美女のエキス がたっぷり入った
味噌汁を飲み、そして一言。
「あー、美味しい♥」
ご満悦の彼女でした。
カラフルなブーケ。↓
コットン、綿棒、ティッシュ、トイレットペーパーで作られています。
彩りは全て 化粧品 。
この鮮やかな 緑 も、 マニキュア の色です。
実際に彼女が化粧をして、それを落とす際に使ったものだそうで、
本来はゴミとなるものが綺麗なブーケにされました。
「 綺麗になるために、化粧をする一方で、
拭き取られたものは汚なく変化する 」という不思議に
着目した、と話していました。
「 204人の〇」と題されたプロジェクト。↓
赤・青・緑の3種類のペンの中から、好きな色を選んでもらい、
〇 を描いてもらうという内容です。
プロジェクターに映し出されているのは、
増えていく 〇 と、 〇 を描いた人の写真のスライド。
だんだん増えていく 〇 、
スライドの終盤に差し掛かると画面いっぱいの、〇、〇、〇。
学内から始まって、子供から大人まで
あらゆる人、総勢 204人の〇 を集めた彼女。↓
「 〇 を描く」 という単純な作業ですが、
そこから様々な発見がありました。
一瞬の出会いではありますが、この作業を通して
新たな人と人との繋がりが生まれます。
全く面識のない人にも参加してもらった為、
ツイッターで 「 〇 を集める変な人に出会った。 」 と呟かれていた
というエピソードも興味深いです。
素材も表現も自身に委ねられる3回生、
今回は、「 もの 」からの展開でした。
来週は身体表現の合評会です。
ナミキ