2017年4月26日水曜日

レクチャー会










今日は今年から特任講師としてセイカへ来られている、中村裕太さんのレクチャー会がありました。



中村さんは毎週水曜日には立体造形コースで4回生を担当しており、今回学生へ自己紹介を兼ねたレクチャーをしていただきました。






中村さんはセイカの陶芸コース出身で、ドクターまで行かれた先生です。
卒業後は、器やオブジェとしての陶芸ではないアプローチを模索されてきました。






↑は制作の一環として街中へ出て行き外壁等に使われているタイルを撮影していった、という一枚。
剥離して剥がれていってしまったタイルと家主の方や左官屋さんが補修して、最初の状態とはまた違う仕上がりへ変わる。
似たようなタイルを合わせていたり、よりアクセントを加えた補修していたり。
新たに加えられる"手つき"が気になり、写真で記録をしていっている中村さん。






こちらは中村さんの作品である「タイルとホコラとツーリズム」のネタになってくる街中に点在するお地蔵さんを祭ってある祠。
モルタル造りをよく見かけますが、その中でタイルを使って土台を飾ってあるものや、タイルで装飾された昔の流しをひっくり返して作られているもの、家の壁に埋め込まれているもの等よく観察してみると面白い祠がたくさんあるようでした。
その面白さを生かして作品にし、鑑賞者へ新しいものとしてみせてくれます。








専任の先生方とはまた違う視点を持ったとてもユニークな先生ですので、学生の興味を上手く引き出して伸ばして行ってもらいたいです。













ノジマ