精華大学が発行するフリーペーパー「SEIKA NOTE」に、
載っていたのは立体造形コースの4回生です。
↑ここ。
彼が「人生が変わったこの一冊」に選んだのは
羽海野チカ「ハチミツとクローバー」という本です。
そういえば、今、立体造形コースにいる人々はどんな本を読んでいるのだろうか?
・・・・ということで。
石切り場で毎日石彫をつづける彼女は読書家。
今、読んでいるのは
菅浩江「永遠の森 博物館惑星」という本だそう。
話は近未来の博物館。
そこでは、係員の脳についた通信機能を通して、目の前の美術作品の情報が見えるらしい!
係員を退職した後は、その映像が見えなくなるらしく、
彼女いわく「ちょっと切ない。」話。
助手の鎌田さんが腕組みしながら
「化石関連の本ばっかりやけどな~」と言いながら。
矢島道子「化石の記憶」という本。
その昔、化石は、人間や植物などあらゆる生物の
種が地中に埋まったものだと考えられていた時代があった!
ヨーロッパでは、化石を調査するのは牧師の役割だったそうで、
化石はノアの方舟が実際にあったことを証明するものだったとか。
可愛いオレンジ色の靴をはいた2回生が話しているうちに
昔、気に入っていたという絵本の話をしてくれました。
アクセル ハッケ「ちいさなちいさな王様」。
グミサイズの王様の話。
王様の主食はグミ。
住所は暖炉の後ろ。
王様は日に日に小さくなっていって最後には・・・・
主人公の真似までしてくれて語ってくれたのは、
ちばあきお「キャプテン」。
新庄、イチローが読んで野球選手に憧れた漫画本だそう。
26巻まで。
3回生の画像がブレてしまった男子。
今読んでいるのは
石田依良「娼年」。
石田依良の中でも特に「下北サンデーズ」
がオススメだそう。
下北沢の劇団員の話。
教室でビリヤードをしている彼が今読んでいるのは、
リチャード・ドーキンス「盲目の時計職人」。
実際に実在したという目の見えない時計職人がタイトル。
目の前の物を誰かが作ったように、
道端の石ころも人間も誰かが作ったのかも、それは誰なのか、
という哲学的な本。
訳者は日高敏隆。
一緒にビリヤードしていた彼は、
村上春樹「ダンスダンスダンス」。
この本で、村上春樹全小説を読み終えるそう。
西先生、内田先生、吉野先生がみな読んで購入したという本は・・
畠山重篤「リアスの海辺から」。
宮城県気仙沼で牡蠣の養殖をしながら、植林活動を続ける著者。
自分の体験を元に、
海にとって森の環境が大切だという、
そんな畠山さんが息子2人を連れてスペインを旅する話。
そして西先生が今、現在まさに今夜も読むのは、
辺見庸「水の透視画法」。
そしてそして・・
最初に書いた
羽海野チカ「ハチミツとクローバー」の彼が
今読んでいるのは、
羽海野チカ「3月のライオン」。
やっぱり!
好きな作家は追いかけてしまいます。