3回生の合評が今日と明日の2日間行われています。
少しのぞいてきました。
バルサ材という超軽い木材を使っているため、テグス糸1本で浮きます。
作品の中をのぞくと、規則正しく並んだ木の板。
単細胞生物を参考にした有機的な形体だそう。
なんの模様・・・?
上から順に、京都駅周辺の地図、三条四条周辺の地図、清水寺周辺の地図、精華大学周辺の地図の模様が彫られているそうです。
美しい色は、削ったお香の粉が詰められています。
京都駅周辺はお香の中でも現代的な香りのコーヒーや紅茶、忙しい街をイメージしてペパーミントのお香。
三条四条周辺はバニラやシトラスなど、食べ物のお香。
清水寺周辺は昔からある白檀などのお香。
精華大学周辺は学校近くの家でよく飲む緑茶やラベンダーのお香。
など自らの経験を元にした香りが配置されています。
収納する時は、地図上のとおり、北から順に箱を積むそうです。
箱を回して香りを楽しんでいました。
火をつけてみたいという意見多数!
同じ御影石でも、磨く度合によってこんなに変化が楽しめるんですね~。
重い御影石を持ち上げる、積み上げる、くるくる回す、棒に沿って移動させる、
という行為が単純に楽しめます。
本人いわく、出産を終えたモデルさんを使いたかったということで、お腹のたるみもしっかり造形されていました。
一方で、出産を終えた女性の体がこうなるというのは作者のイメージであって、
出産しても体型が全く変わらない、変えないよう努力する女性もいるのでは・・という意見も。
モデルさんその人を作っていくのか、女性のイメージを作っていくのか、塑像をとにかく極めていくのか、作者の思うところによって、裸婦像ひとつとっても様々な見方ができます。
合評は明日もつづきます。
ツジタ