2016年12月26日月曜日

工房が賑わってきました



 2,3回生も進級制作の時期になり工房が賑わってきました。


今日は木彫作品の制作を始めた学生を覗いてきました。






4回生に混じって2回生の男の子達が丸太の荒取りをしています。


4回生の方も制作が進んで全体像が見えてきました。



彼女は丸太の中を刳り抜いて人が座れるような作品を制作中です。








彼女は女の子の人体を製作中です。
全体像がはっきりと出せてきたので、あとは細い顔の表情だとかを彫り進めていきます。




そして、木彫を選択した2回生の男の子達。




彼は杉の木を使って鳥を制作予定です。
まだ荒彫りの段階なので、チョークで線を引きながらチェーンソーで大きく形を出していきます。




こちらの彼はトーテムポールのような作品を考案中。
完成予想図を見せてもらったら、とても面白そうな作品だったので今から楽しみです。





まだ作品プランを詰めている学生もいますが、年明けの進級展へ向けて着々と皆動き出しています。
寒くなって体の動きが鈍くってきますが、怪我だけはないように頑張ってほしいです。




ノジマ




2016年12月5日月曜日

2016年度 最古の記憶






先週1回生のブロンズ授業の一環で毎年学内で行われる展覧会「最古の記憶」の搬入が行われました。










搬入のために、フォークリフトへ作品を集める1回生達。
この後フォークリフトで一気に搬入。





設置前にギャラリー前で展示台を並べて配置確認。
どの作品がどの場所にあるのが良いのか、バランスを見ながら学生達で考えて決めていきます。






悩んだ末に無事設置完了、展覧会の始まりです。











「最古の記憶」
立体造形1回生
会期:2016年11月30日〜12月12日
場所:京都精華大学対峰館 Gallery Dead space

是非ご覧ください。




ノジマ




2016年11月16日水曜日

卒業制作へ向けて





先日、卒業制作へ向けてのマケットの合評会が行われました。







じっくりとマケットを見る内田教授。
一つ一つじっくりマケットを見て、これからのプランを話し合っていきます。









どのような制作意図で作品を作るのか、この場で初めて形を見ながら意見を聞くことになります。









笑いもありつつ、しかし考えるべきことはしっかりと意見を交換した合評会でした。














さて、本制作へ入っていく彼女。
彼女は大理石でずっと制作を続けており、今回の卒業制作では今までよりも大きなサイズの作品に挑戦します。










暖かそうなパンダの帽子を被った彼女も大きな作品に挑戦です。
彼女はずっと木彫で制作を続けており、今回は大きな桧の丸太を使って作品を作ります。





徐々に工房も混雑してきました。
怪我のないように作業を進めてほしいです。






野島



2016年11月9日水曜日

ブロンズ鋳造




昨日1回生ブロンズ授業の鋳込みが行われました。













学祭期間中に窯の中にあった、型を順番に取り出していきます。
型は脆くなっているので慎重に運びます。







坩堝の中でドロドロに溶けたブロンズから出る要らない滓を除去する1回生。
もの凄い熱さに耐えながら真剣に黙々と作業をしています。










さていよいよ型へブロンズを流し込んでいきます。

西教授が補助に入りながらブロンズを鍋の中へ移していきます。
この時熱さに負けて後ろへ下がってしまうと、床へ熱々のブロンズをぶちまけてしまうことになり危険です。
なので、じっと我慢して耐えます。






















熱が引くのを待って型を待っていきます。
中のブロンズを傷つけないように慎重に割っていくと石膏で真っ白の状態で少しずつ見えてきます。
皆上手くブロンズに作品をおこせたのでしょうか。


あとはどんな風に作品を仕上げるかだけですね。




ノジマ






2016年11月7日月曜日

合評へ向けて




学祭も終わり、合評へ向けて課題の追い上げに入りました。




今週水曜日に2回生は御影石の合評が控えています。
写真の彼は、最後の仕上げに砥石で石を磨いているところです。
砥石の粉で作品が緑色に。
この作業を繰り返すことでどんどん滑らかな表面になっていきます。





大きな形が見えたところで細かな細工を行う彼女。
ここからどう変化していくのでしょうか。




そして彼は作品に大きな穴を開けているところ。
ゆっくりゆっくりホールソーで貫通させていきますが、なかなかに気の長い作業です。
















2回生の隣では4回生が卒業制作の真っ最中。
写真の彼女は作品の一部に藁を素材として使う予定のため、稲を纏めて干して乾燥させている段階。

時々稲にくっついて残っているお米を集めているみたいで、溜まったら自分で精米して食べようと計画中だそうです。







こちらの彼女は大理石の作品を制作します。
今までよりも大きなサイズの作品に挑戦するということで、本人はプレッシャーを感じているみたいです。
展覧会までまだ時間があるので、落ち着いて楽しく作品を作ってくれたらな、と思います。





そろそろ卒業制作に向けて工房に人が増えてくる時期になりました。
みんな怪我にだけは注意して制作に励んでもらいたいです。






ノジマ




2016年10月26日水曜日

ブロンズ窯詰めと中間報告会



今日は1回生ブロンズ鋳造授業の窯詰めでした。





再来週のブロンズ流し込みに向けて、学祭期間を使って窯の中で蝋を溶かします。
次に窯を開けた時には、中にあった蝋原型は溶けてなくなり石膏型のみが残っています。
そこでようやくブロンズを流し込むことができます。




きちんと型ができているかは、蓋を開けてブロンズを流し込むまでわからないところがドキドキです。




上手く流しこめるといいですね。








そして4回生はマケット展の中間報告の日でした。





4回生は11月に卒業制作展出品作品のマケット展を行います。
今日は現在の進行状況とプラン確認を吉野教授を交えてひとりひとり話し合っていきました。

作品の構想ができてくると、美術館での展示に対して必要なことや確認しておかなければならないことが見えてきます。
教授陣と相談しながら、どう実現させていくかが頑張りどころ。
美術館の決まりも厳しいですが、学生生活最後の大きな展覧会ですので、妥協することなく作品を完成させて欲しいですね。







ノジマ





2016年10月25日火曜日

展覧会のお知らせです

展覧会のお知らせです。

少し先になりますが、助手の若林さんが「立体造形2016」へ出品します。
この展覧会は、同時代ギャラリー・JARFO京都画廊・ART FORUM JARFOの3会場で開催され、若林さんは、同時代ギャラリーでの展示に出品されます。








2016年11月8日(火)〜11月13日(水)
同時代ギャラリー  12:00〜19:00(最終日17:00迄)
〒604-8082 京都市中京区三条通御幸町角1928ビル1F
tel:075-256-6155

JARFO京都画廊  11:00〜18:00(最終日17:00迄)
〒602-0841 京都市上京区河原町今出川下ル梶井町448-17河原町トウキュウビル1F
tel:075-255-1308

ART FORUM JARFO  11:00~18:00(最終日17:00迄)
〒605-0023 京都市東山区稲荷町北組567-31
tel:075-551-3131

合同レセプション 2016年11月12日(土)18:30〜 同時代ギャラリー






是非、御覧ください。





ノジマ

2016年10月24日月曜日

後期留学生レクチャー&留学報告会




後期も3人の留学生が立体造形コースへやってきてくれています。

今日は留学生の各出身校の紹介と、4回生の真下星花さんがこの春留学を終えて帰国したので、その報告会を行いました。





まずはNG RUI LOKさん。
彼女は香港出身で、イギリスのCentral Saint Martinsという大学からやってきています。





彼女が通う大学は、King's Cross駅の近く、テムズ川よりも北に位置しています。
非常に交通の便が良い立地にあるようで、徒歩10分圏内には大英図書館が建っています。





彼女はインスタレーション作品を主に制作していたようで、画像↑は友人2人で制作した作品です。
パーツを互いに組み替えて作品の姿を変化させていくというものだそうです。
他にも、政治的な意味合いを持った作品等を制作されています。


続いてはGiles Watkinsさん。
彼はスコットランドのグラスゴーにあるGlasgow Sshool of Art から来ています。

彼のいるグラスゴーでは、Glasgow Inter Nationalという今年で7回目になるビエンナーレが開催されており、非常にアートに力を入れている街なのだそうです。










彼はよく友人とコラボレーション作品を作るのだそうですが、大学の出したある声明に対して抗議をするべくクラスメイトと共に、誰も使っていない大学敷地外の空間を見つけ、そこで展覧会を行いました。
その展覧会は大盛況と成功し、大学の卒業制作展よりも多くの来場者数を記録したそうです。


3人目はGarance Fruehさん。
彼女はフランス出身ですが、オランダにあるGerrit Rietveld Academicから来ています。


彼女のいる大学は所属コースを気軽に変更できるようになっていますが、中心になる専攻を軸に副専攻を決め制作活動を行っていくそうです。



Gerrit Rietveld Academicでは、大学側から1〜4月の間に1つの大きなテーマが発表されます。
その期間は、テーマに関係する研究者が呼ばれ講演会が催され、また学生もテーマに沿った作品を制作します。
そして特典として、学生作品の中から選ばれた作品は街に展示されるという特典があります。
彼女の友人と共同制作した作品は、そこで選ばれ実際に街に展示されることになったそうです。




終わりに、留学生3人へ「セイカへ来てみてどうか」という質問してみました。
それぞれ、通っている大学とは違って、きっちりと時間、所属コースが全て決めらているところが大きく違い、技術的に助けてもらえ、1つの作品に対して向き合って考えていける時間があるのがとても良い。という風に答えてもらいました。

普段は大学でグループワークが多かったり、作品を作る毎に展覧会を行っていくため1つの作品に対して向き合う時間が短いのだそうです。
今回セイカへやってきたことが良い刺激になってくれていたら嬉しいですね。



最後は4回生真下星花さん。
彼女は今年2月から留学を行いユトレヒトの大学へ行ってきました。


向こうの大学では、週3回の2人の先生によるマンツーマンで行われるゼミがあり、作品についてアドバイスをもらったり、オススメの展覧会を教えてもらったりするのだそう。

制作場所は何人かでシェアし、仕切りなどで区切って作業場所を確保するようになっています。
彼女は留学先で、木彫作品を制作してきました。



もともと、「オランダの木を彫ってみたい」というのが動機としてあったそうです。
しかし、木彫をやっている人がなかなかおらず、丸太を調達するのにも時間がかかったそう。
ツテを頼って丸太を確保できたのですが、何の種類の木かはわからなかったそうです。





完成した作品がこちら。
これを見た教授達も、「良い作品だね」と褒めていました。

留学先で大きく成長してきたみたいで、後期は卒業制作へ向けて、一体どんな作品を作ってくれるのか楽しみです。










ノジマ







2016年10月18日火曜日

後期始まりました。




後期が始まって2週間が経ち、各回生毎に課題が発表され、皆作品制作を頑張っています。












2回生は御影石を素材に課題に取り組んでいます。

1回生の時の大理石に続いての石彫課題ですが、大理石とはまた違った硬さの石。
手彫りと機械ツールを使用しながら、理想の形を目指します。













続いて1回生はブロンズの授業です。
蝋を原型として、最後はブロンズ作品を完成させます。

↑画像はブロンズを流し込むための湯道を作っているところ。
この湯道を付ける作業はかなり重要で、この行程を失敗すると綺麗にブロンズが流れていかず
出来上がった作品の一部が不足してしまうことになります。




この画像の作品は3回生のもの。
なかなか難しそうな形をしています。無事綺麗にブロンズを流すことができるのでしょうか。









最後は4回生。
卒業制作展に向けてのマケット作りの真っ最中。

彼女は前期の野外展で大理石でできたワンピースを制作していました。
卒業制作も大理石を使って、作品制作を行っていくようです。

学生最後の作品制作になるので、4回生には悔いのないように頑張って欲しいです。












ノジマ